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教育する人 迷いのブログ


授業において、誰が頭を使っているか。【過去の私】
理科の授業時間が50分あるとする。 私は、生徒は、どれだけの時間・頭を使って考えていたのか。 勝手に試算してみる。 【私】 授業時間まで(前日1〜2時間) 生徒がわかりやすいと思ってくれるようにするにはどうしたらいいのか考える。 むちゃくちゃプリントを作り込む。 枠を作っておき、生徒が何をどこに書き込むのかを考える。 自分が困らないように、授業で使用する図表を何にするかどこにいれるのか考える。 むちゃくちゃパワーポイントの資料を作り込む。 アニメーションをつけて、一時的な興味をひくような工夫を考える。 色を使ったり、太字にしたりして、生徒が見やすいようにわかりやすいようにと願いを込めて考える。 むちゃくちゃ板書計画する。 課題は何で、何をまとめとして書くか、文章も決めて考える。 どこに何を書くのか、考える。 むちゃくちゃ丁寧に実験準備しておく。 トレーにすべて小分けしたものを用意しておき、トレーをもっていけば実験できるようにして、実験が如何にこの時間内に収まるのかを考える。 教科書通りになった結果を用意しておき、実験がうまくいかなかった生徒が困ら
Shinwa Miyachi
1月29日読了時間: 3分


理解を代弁してはならぬ
わたしが教師として駆け出しのころ赴任した自治体では、必ず授業の型を叩き込まれた。 黒板の左上には、赤枠で囲った”課題”を書きましょう。 これは、生徒の疑問や予想の言葉から作られるのが望ましいですね。 黒板の右下には、青枠で囲った”まとめ”を書きましょう。 これも、授業の内容から生徒自身が言葉を書いたものが望ましいですね。 というような感じ。 黒板に描かれることは、教師の言葉でなく生徒の言葉が描かれることが大事なんだ!と コンコンと叩き込んでいただいた記憶がある。 型の是非はともかく、生徒の言葉を大切に取り扱うというのは 本当に大事なんだなと今は身に沁みて思う。 小さい頃から言い換えや例えが得意だった。 人の話を聞くことが好きだったことも相まって、人の話をうんうんと聞いては 「それって、〇〇ってこと?」とか「⬜︎⬜︎みたいだね」と聞き返しやコメントをすると 相手が喜ぶことも多かった。 どうやら人というのは、その人が考えている思考を言葉にして伝えた時、 他者がそれを要約して納得のいく言葉に当てはめたり、 他者が理解を得た風に、その意味を何か別の文脈に
Shinwa Miyachi
1月4日読了時間: 3分


わかったかわからないかは、「わかりましたか」ではわからない
教師が教室の中で発する言葉。 「わかりましたか?」 今も時々耳にすることがあるけれど、 この言葉に敏感に反応してしまう自分がいる。 教師になってこのかた、"理解"ということを"理解"しきれずにここまで来た。私自身の理解についても、朧げにしか見えないのに、学習者の理解となればなおのこと。 それなのに、「わかりましたか?」 と聞くと言うことは、それで「わかった」か「わからない」かの返事を質問者は求めてるということだろう。 んー…この質問には意味があるんだろうか? わかった!と言ってても、わかってないことは多い。いやむしろ、わかったと言い切ってしまったほうがわかってないんじゃ?とさえ思う。 化学基礎の授業で、1molの水をはかりとるよう指示したことがある。(メスシリンダーを使用して18mLを量ればいい。) 始める前は皆うんうんと頷き、指示を理解していると言うことを反応によって示す。 だが、いざメスシリンダーによって水の量をはかりとろうとし始めると、混乱が生まれる。 そもそもメスシリンダーに水を入れるにはどうしたらいいのか? メモリの微調整のために、水道
Shinwa Miyachi
1月2日読了時間: 2分


飽きること
クリスマスプレゼントを毎年子どもたちに渡す。 ほしいほしいと数ヶ月前からねだられているものを サンタさんからのプレゼントとして用意する。 ところが。 最初は「わー!お願いしていたやつだ!」とか言って 抱きしめるのだが・・・。 あれだけほしいほしいと願っていたプレゼントも、 ものの5分か10分かで、いったん飽きる。 これは我が子だけでなく、どこか自分にも 身の覚えのある経験である。 はてさて、 なぜ、”飽きる”んだろう? 一般通念を思い返してみると、往々にして ”飽きる”というのはあまり肯定的に受け止められないようす。 こういう新年に決めた決め事が続かない、三日坊主。 とりあえず買ってはみたものの使用されない、衝動買い。 ほしいと願っていたのに、いざ手に入ると急に冷める、あの気持ち。 一旦この”飽きる”という衝動を思いっきり肯定的に受け取ってみる。 飽きるという衝動は、スキーマに組み込む過程における脳の処理において必要な現象である と、仮説っぽいことをたててみる。 何ならChatGPTに聞いてみるとこのような図の叩き台まで作ってくれた。 どうやらC
Shinwa Miyachi
1月1日読了時間: 2分


例えるならば、概念型カリキュラムは”するめ” その3
幼稚園の先生方とのセントラルアイデアづくりを経験し、まだまだ味わうこともできない状態で1年が過ぎました。セントラルアイデアに振り回され、悩まされて終わった1年目でした。 1年目に最も手応えを感じたUnitは、市場のUnitでした。 ただしこのUnitでも、何か理解を得るに至ることがなされていたかと言われればいささか疑問です。ATLスキルについて少しかじって授業の中に導入してみた程度で、概念型とは程遠い授業だったと今思い返しています。 1年目。怒涛のPYPXを終え、その修了生たちをそのまま持ち上がりで担任することに。 この時所属していたスクールは、MYPのカリキュラム導入は検討はされていたもののスタッフや生徒の人数から導入が難しかったため、”なんちゃってMYP”を実行することに。 ここで約半年ぶりに、再度壁にぶち当たることに。。。 セントラルアイデアならぬStatement of Inquiry(MYPにおける概念的理解文に近い文章)を1年間分作成することになったのです。 理科の専科として、カリキュラム設計をすることにはなったので、PYPの頃に比べ
Shinwa Miyachi
2026年1月1日読了時間: 3分


お金をいただくということは
教師になった1年目からの命題。 「わたしの銀行口座に振り込まれるこのお金は、何の対価なのだろう。」 教育は何かはっきりと「これ」というものを生み出しているわけではない。 少し詳しく言えば、直接的に目的を生み出しているわけではない。 目的までの間に、何層もの何かが挟まっている。 そして目的までの間には、何人もの人が関わっている。 さらに目的までには、幾年もの時間がかかる。 そうなると、このお金に資する価値をわたしは社会に提供しているのだろうかと、 常々自分自身に疑念を抱く。 今日、職場の同僚から非常に有益な話を聞いた。 『”お金をよりたくさんもらう”ことは、私心をなくすことである。』と。 これまでわたしは、お金は生み出したことの何かに支払われるものだと思っていた。 けれど、その方の言葉を解釈すれば、お金はなくしたことの何かに支払われるということだろうか。 価値は生むものだとばかり思っていた自分の考え方が少し広がった。 むしろ価値あるものと思われるものでも、”なくすということそのもの”に価値が発生する。 逆説的だと感じて非常にウキウキしたクリスマスイ
Shinwa Miyachi
2025年12月24日読了時間: 2分


教育的インファイトのススメ
「教師としてどう振る舞うか」教師を始めてこの方、ずっと考えてきた。 THE 教師という型を纏い権威的に振る舞ったこともあれば 友人や兄弟のように親近感高めで振る舞ったこともある レアキャラのような特別感を纏えることもあったし、 とにかく感性の赴くままに動いたこともあった。 もっぱら今は、”教師として”というのが抜けているように我ながら思う。 教師である前に一、ひとりの人間として自分が思うままに動いている気がする。 個人的に今の感覚は好きだ。迷いはするものの、惑いにくい。 それもこれも、つい最近の人との出会いと関係性によって、 教師としてのスタイルが浮き彫りになってきているからだと感じる。 僕自身が生徒と対峙していて最も興味があるのは、 「あなたを突き動かす原動力は、何なのか」ということである。 そこが見えてこれば、(あるいはその時にはそうだと反証可能性をもって言えれば) その人の行動原理の一側面がわかるからである。 すると、僕の勝手な勘違いや思い込みによるアドバイスや余計なお世話が減るし、 生徒自身も自分で気づけなかった、原動力のツボに名を付ける
Shinwa Miyachi
2025年12月13日読了時間: 2分


概念ってそんなに難しいの?
今年描いたコンセプトアートの中に、こんなものがあります。 国際バカロレアのプログラムに出会って、特によく聞かれる言葉。 「で、結局”概念”って何なの?」 何度も聞かれたなあ・・・。 で、言葉で説明してしまうとあたかも定義を話したかのように思われてしまうことが多いため、説明する時の言葉以外の何かがほしいなと思ったのです。 概念って何なの?と聞く方々の多くは、(過去の自分もそうでしたが・・・) ”概念と概念じゃないものの区別”のようなものを聞かれます。 これは概念なの?概念じゃないの?というような具合です。 ですが、それは確認したところでどうしようもないことだなと気づき始めています。 なぜかというと、”概念”というものは相対的な性質をもっているからです。 「花」という言葉をもし、幼稚園の子供が聞いたらば、この”花”という言葉は概念よりなのだろうなと思います。幼稚園の子供たちは、花という言葉の中にはタンポポもツツジもアサガオもヒマワリもあるなあということを知っていることが多いです。 一方で、花がたくさん存在する植物の中の”花”であるかどうかはわかりませ
Shinwa Miyachi
2025年12月5日読了時間: 2分


例えるならば、概念型カリキュラムは”するめ” その2
概念型に出会って半年・・・。急遽プランナーを1から組み立てよという指示が。 実際にUnitPlannerを書いてみるという機会をいただいた時の頃の自分を思い出してみる。(というより無理やりやらされたなあ・・・笑) 何のことだかわからないまま、その当時のスクール敷地内に併設されている幼稚園のプランナーづくりに参入しました。もともとこの場所では、わたしが担当している小学生のカリキュラムは形として出来上がっている状態でした。言い換えれば、そこに年間カリキュラム表(POI)と単元ごとの大まかな設計もできあがっている状態だったのです。 1からつくる、なんていう経験はほぼ皆無のまま、 ”小学校でやってます”ヅラをして、幼稚園の教室に入ったことを覚えています。 まずは、何から始めるのか。。。今では全く記憶にありません。 ただひとつ覚えているのは、PYPはTransdisciplinary Themeという枠組みが定められており、それだけは超えないようにしよう。ということです。 今思うと、その作業のはっきりとした意味は説明できないけれど、そこにそういうルールがあ
Shinwa Miyachi
2025年4月28日読了時間: 3分


教師が育てるのは、釣り人か、お客様か。
今年度のすべての授業が終了しました。 教科担任として授業を担当していたすべての学級に伝えていたことがあります。 情報を得ようとする人になるか、情報を受けとる人になるか。 です。こんな絵を黒板に書き殴りました。 Angler or Customer...
Shinwa Miyachi
2025年3月20日読了時間: 3分


探究は”賢い”人にしかできないのか?vol.2
最近、探究活動やそれをプレゼンテーションするには、基礎学力が必要なのではないかと考えている。(とある先生からの言葉) 探究活動の実践例を見る機会がありました。 『RISE: VOICE OF A NEW GENERATION (立ち上がれ、新世代の声) 』という映画です。...
Shinwa Miyachi
2025年2月14日読了時間: 5分


探究は、”賢い”人にしかできないのか。vol.1
最近、探究活動やそれをプレゼンテーションするには、基礎学力が必要なのではないかと考えている。(とある先生からの言葉) 探究活動の実践例を見る機会がありました。 『RISE: VOICE OF A NEW GENERATION (立ち上がれ、新世代の声) 』という映画です。...
Shinwa Miyachi
2025年2月11日読了時間: 4分


例えるならば、概念型カリキュラムは”するめ”
わたしがこの概念型カリキュラムという言葉を知ったときの心のワクワク感とは裏腹に、 人々が”概念”という言葉から受け取るニュアンスというのは、 ワクワクというよりも、不可思議・謎と感じるのだなと肌感覚でそう感じています。 この文章を書き始めると、ふと自分の実践し始めのころへと...
Shinwa Miyachi
2025年2月8日読了時間: 2分


本になりたいか。メガネになりたいか。
選択肢をなるべく多く残せるように生きてきた。だけど、本当に僕がやりたいことは何か、僕にはわからない。 学校という場所は、不思議な場所です。この不思議な場所における、放課後という時間はさらに不思議です。生徒の吐露が、漏れ聞こえてくるからです。そんな時間が、私はとても心地よくそ...
Shinwa Miyachi
2025年1月31日読了時間: 2分


”学習”という言葉の捉え方
”学習”という言葉に、日々違和感を覚えています。 私は教育する人として、この学習という言葉をどう捉えておく必要があるんだろう。 今回はそんな”学習”という言葉の迷いを生んでいる、私のいくつかの体験を書き残しておきます。 事例1 とある生徒との会話...
Shinwa Miyachi
2025年1月25日読了時間: 3分


教師のプロ意識 「何をもってして教師と言えるのか。」
このブログを始めた理由の一つに、「何をもってして教師と言えるのか。」という、 教師をしている自分に対する反抗心と言いますか、反骨心と言いますか そんな心の生み出す問いが渦巻き続けているからでした。 それこそ、教師となって5年目のあたりまでは...
Shinwa Miyachi
2025年1月25日読了時間: 2分
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